2017年3月7日火曜日

ヘレスのフェスティバル アンヘル・ムニョス「クラロオスクロ」

15日間のフェスティバルともなると色々な公演があるわけで、昔ながらを頑なに守り続ける人もいれば、最先端を行く人も居る。
で、音楽的には最先端?かとも思えた公演がアンヘル・ムニョスの「クラロオスクロ」明るいのクラロと暗いのオスクロをつなげてるから、明暗とでも訳すべき?
Mac Proを使った電子音楽を舞台下手でアルトマティコことダニエル・ムニョス(苗字は一緒だが親戚ではない)が生演奏してコルドバ出身の踊り手アンヘルを伴奏するのだ。そこに絡むのがディエゴ・ビジェーガスと歌い手のミゲル・オルテガ。

ぼんやりとした灯りの中で全身を照らすのではなく、光によってまだらに見えるオープニング「薄明かりの中から」では電子音楽が作るアンビエントの中、アンヘルが踊り始める。

Javier Fergo para Festival de Jerez
 そこにディエゴのフルートが、
Javier Fergo para Festival de Jerez
 ミゲルのカンテが絡み、グラナイーナ、マラゲーニャ、ロンデーニャ、アバンドラオヘ。
Javier Fergo para Festival de Jerez
 Mac Proで作るリズムでリビアーナ。
Javier Fergo para Festival de Jerez
ディエゴのハーモニカが歌うタンゴ、
Javier Fergo para Festival de Jerez
 ミゲルが弾き語りするソレア・アポラー(ギターはプロじゃないから仕方ないけど、フレーズの終わりが上がるように思うのはソレアっぽくないから、はじめに音とる感じだけで弾いてあとは引かないとか工夫して欲しかったかも)
Javier Fergo para Festival de Jerez
 ディエゴのサックスでのブレリア
Javier Fergo para Festival de Jerez

フラメンコ界のリチャード・ギアと呼ばれるアンヘルだが、首を前に出すような感じで位置が悪く、美しくないのが残念でございました。せっかくの長身が台無しで傴僂男になってしまうよ〜。

電子音楽、パーカッション的に使ったり、アンビエント作ったり、いいと思うけれど、アンビエント的なものにはリラックス要素があるのか眠くてこまった。あと、古い人間だからか、電子音聞くとつい空飛ぶ円盤が降りてきそうに思ったり、しちゃうのでありました。未知との遭遇。

しかし前作が白と黒で今回は明暗。次回は大小か、静と動か?

ビデオはこちら

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