2014年3月3日月曜日

ヘレスのフェスティバル2014十日目マルコ・フローレス「ラベリンティカ」

ヘレスの隣町アルコス・デ・ラ・フロンテーラに1981年、生まれたマルコ。
昨年マラガで初演した作品をビジャマルタ劇場にもってきた。

薄暗い照明
黒っぽい衣装。
写真をみてみると衣装にも細かい工夫がいろいろあるようだけど
大劇場の客席からはまーったくわからない。

ミリタリー風の、でも裾がスカートのようにひるがえるジャケットを着た5人の男たちが
舞台をかけまわるオープニング。
このスカート風にみえるジャケットはちょっと面白い。

 
©Festival de Jerez Javier Fergo
そこからタラントへ。
3人のカンタオーラは誰もレバンテ系は得意じゃないようだ。
マルコの踊りをみるたびにアントニオ・エル・ピパを思い出すのだが
これはそうではなかった。もう少し男っぽいというか。


タンゴ、サンブラ、ソレア・ポル・ブレリア、モダンなカーニャ、ペテネーラ
どの場面も同じイメージ。
作品としての統一性をより大事にしたのだろうが
もう少し変化があってもよかったのでは?

男二人のデュオは

BLですかぁ?とききたくなるような振りでうーん。
昔ホアキン・コルテスがマルコ・ベリエリとデュオで踊った
「ラモン・シヘスに捧げる」などは美しかったんだけどなあ。
マリオ・マジャとグイトのも男らしくてかっこ良かったし。
男二人だからだめってことではなくて
あくまで踊り方ではないかと。

マルコが踊りまくるブレリアは
やっぱピパ風だった。
 つまりブラソがマティルデ・コラルというか
マカローナというか
女性的なのでございます。

 ま、女性が男性のようなサパテアードをするんだから
男性が女性のようなブラソをして悪いはずもないのであります。

それよりも作品全体のトーンとかがだめで
ん〜な顔で客席を後にしたのでありました。
でスペインのプレス仲間もだいたいそんな感じで
 やっぱそーだよね、と話していたのですが
そこにやってきた20代現役ばりばりの踊り手二人が
どちらも良かった〜〜〜っといってでてきたので
ひょっとすると年寄りの感覚ではわからない
若者ならではの感覚なのだろうか、とかも思ったことでした。
ちゃんちゃん。

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