2012年9月22日土曜日

フェルナンド・ロメーロ「ソルティレヒオ・デ・サングレ」



かつてクリスティーナ・オヨス舞踊団で活躍し、
またスペイン国立バレエ団でホセ・アントニオ前監督のアシスタントをつとめた
フェルナンド・ロメーロの新作は
Antonio Acedo
4世紀のグアダルキビール川の谷を舞台にしたギリシア悲劇調作品。
(とプログラムだけみてかいたが
実はシェークスピア「マクベス」を下敷きにしているらしい)


森の魔女の呪いで
戦士が王のもとに帰ると
王妃は皆を眠らせ
王を殺しそのぬれぎぬを友人にきせ
友人をも殺すが
王妃は亡霊に苦しめられ
戦士は王の息子に殺される
というおどろおどろしい物語

主役の戦士を踊るフェルナンドの原案,振付けで
演出はホセ・アントニオ
魔女にエレナ・アルガド、
友人にミゲル・アンヘル・コルバチョ
息子にヘスース・カルモナ、と
元国立バレエ団員が並び
王妃がアナ・マリア・ブエノ

Antonio Acedo

音楽はスペイン現代音楽のホセ・ニエト。
振付けもフラメンコではなくスペイン舞踊というか
サパテアードはつかうが
現代舞踊的動きもとりいれたもの。

踊り手は皆うまいし
音楽もいい。
作品としてもよくまとまっている。
物語もちゃんと伝わって来る。

話が暗すぎて
どうにも気がめいる。

王妃役のアナ・マリア・ブエノは
長らくタブラオで活躍したベテランだが
役を踊る表現力も素晴らしい。

Antonio Acedo

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